志望動機って難しいですよね。企業ごとに用意しなければならないし、受ける会社が全て本命ではないですし。
そんな就活生のために、志望動機の書き方のテクニックや量産方法を例文を交えながら紹介します。
エントリーシート(ES)や履歴書、面接に活用ください。
ページ内容
1.例文
海外営業として、御社の技術力とデザイン性に優れた製品を世界に広めたいと思っています。
私は大学3年生の時に、1年間アメリカに留学しました。それまで海外に行ったことはなかったので毎日が驚きの連続でした。その中でも特に驚いたのが、日常生活に日本製品が溢れているということです。
日本では当たり前の機能や使いやすさも、海外に行くと非常に重宝されるんだということを身をもって体験しました。
そのことに非常に感銘を受けた私は、日本の技術力をもっと海外に広める仕事に携わりたいと考えました。この夢を実現するために、現在は大学で海外におけるマーケティングを専攻し、週に3日は英会話教室に通ってビジネス英語を勉強しています。
御社を志望した理由は、2つあります。1つ目は、技術力だけでなく使いやすさとデザイン性が他社製品に比べて優れていること、2つ目は、今から海外に進出していくということです。
日本製品のデザインに関しては、まだまだ改良の余地があるものもあれば、デザインを重視するあまり、使いにくかったり機能面で劣っていたりということがあります。
ところが御社の製品は、まるで家具のようなおしゃれなデザインのものがあるかと思えば、インテリアにしっくりと馴染むシンプルなものもあり、顧客の変わりゆくニーズに応えられるデザイン力があると思います。
海外展開に関しては、今後社員の語学留学などを会社がバックアップする事も行っていくと伺い、海外進出にかける本気度に共感しました。
海外営業部にいる社員の方から、まずはニーズを把握するところから海外進出を始めるというお話を聞きました。いろんな企業が海外進出してる中でシェアを取っていくことは非常に難しいことだとは思いますが、入社後は海外営業担当として世界中で知らない人はいないというほど有名にしていきたいと思っています。
この例文どこがいいか、みなさんはわかりましたか?
2.志望動機は熱意を伝えるもの
就活で提出するESは、あなたの合否を大きく左右する大変重要な資料です。中でも志望動機は、「学生時代に頑張ったこと」と並んで重視される項目ですから、しっかりと準備をしてから書き始めましょう。
まず大前提として、志望動機は熱意を伝えるものだと考えてください。新卒採用は即戦力ではなく、将来性を見込んで採用を行います。そのため選考段階では、これまで行ってきた努力や企業とマッチするかどうかといった点をチェックします。
お金と時間をかけて採用する以上、入社した学生には退職して欲しくないと企業は思っていますから、長く働く意思があるかどうかということを志望動機という熱意によって測っているのです。
新卒の研修担当として新入社員と接してきた筆者ですが、入社前から企業に対して明確な志望動機=熱意のある学生は、配属後も上司に可愛がれ好成績を残している社員が多かったように思います。事実、同じような評価の学生であれば、いかに熱意があるかが合否を分けることも多々あります。
それほど、志望動機は大切なのだということをまずは理解しておいてください。
3.書き方
では具体的に、志望動機の書き方を説明していきます。
3-1.下準備を行う
志望動機に限らず、エントリーシートや履歴書を書くときはいきなり書き始めるのではなく、必ず下準備として各項目ごとに伝えたいことを箇条書きにして構成を考えます。
例えば今回の例文であれば、以下のようになります。
〇留学
〇日本製品が溢れている→機能性と使いやすさ
〇技術力、使いやすさ、デザイン性が他社より優れている
〇海外に広めたい
〇海外マーケティング専攻、ビジネス英語
〇海外営業
この段階では文章にすることは意識せずに、キーワードをざっと書き出すだけでOKです。これは言わなくてもいいかな?というような些細なキーワードでも、とにかく書き出してみてください。
志望動機の文字数が極端に多かったり少なかったりする場合は、キーワードに優先順位をつけておくと書きやすくなります。
3-2.構成に当てはめていく
キーワードが書けたら、そのキーワードを元にどのような文章にしていくかを考えます。志望動機は大きく分けて、以下の4項目に分けて書いていきます。
1.やりたいこと、結論
2.根拠、理由
3.企業の魅力
4.入社後どのように人働きたいか
◆1.やりたいこと、結論
例文:海外営業として、御社の技術力とデザイン性に優れた製品を世界に広めたいと思っています。
志望動機は何ですか?と聞かれたときに、「志望動機は○○です」と1分で回答できるような内容にします。中には最初の1行だけを見て内容を判断する企業があるので、最初の1行に一番言いたいことを書きましょう。
◆2.根拠、理由
例文:私は大学3年生の時に、1年間アメリカに留学しました。それまで海外にいたことはなかったので毎日が驚きの連続でした。その中でも特に驚いたのが、日常生活に日本製品が溢れているということです。日本では当たり前の機能や使いやすさも、海外に行くと非常に重宝されるんだということを身をもって体験しました。
そのことに非常に感銘を受けた私は、日本の技術力をもっと海外に広める仕事に携わりたいと考えました。この夢を実現するために、現在大学で海外におけるマーケティングを専攻し、週に3日は英会話教室に通っている時の正誤を勉強しています。
前文の根拠を示します。大抵の場合そう思うに至った経験や理由などがあるはずなので、それを分かりやすく説明しましょう。現在行っている努力があればアピールポイントになりますので、併せて記載しましょう。
◆3.企業の魅力
例文:御社を志望した理由は、2つあります。1つ目は、技術力だけでなく使いやすさとデザイン性が他社製品に比べて優れていること、2つ目は、今から海外に進出していくということです。
日本製品のデザインに関しては、まだまだ改良の余地があるものもあれば、デザインを重視するあまり、使いにくかったり機能面で劣っていたりということがあります。
ところが御社の製品は、まるで家具のようなおしゃれなデザインのものがあるかと思えば、インテリアにしっくりと馴染むシンプルなものもあり、顧客の変わりゆくニーズに応えられるデザイン力があると思います。
海外展開に関しては、今後社員の語学留学などを会社がバックアップする事も行っていくと伺い、海外進出にかける本気度に共感しました。
他社ではなく、なぜその企業なのかということを説明するために書き加えます。ここは特に熱意を伝えられる場所なので、一番ボリュームを大きくするのがお勧めです。
可能であれば調べれば分かるような内容ではなく、社員との交流会やOB・OG訪問など社員との会話から得た情報から説明すると、より熱意が伝わります。
◆4.入社後どのように働きたいか
例文:海外営業部にいる社員の方から、まずはニーズを把握するところから海外進出を始めるというお話を聞きました。いろんな企業が海外進出してる中でシェアを取っていくことは非常に難しいことだとは思いますが、入社後は海外営業担当として世界中で知らない人はいないというほど有名にしていきたいと思っています。
志望職種と絡めて説明すると伝わりやすいです。企業は採用の見込みのある学生に対しては、ESの段階でどの部署やどういった職種が合うかということを考えていますから、どのように働きたいかが具体的であるとより印象付けられます。
4.NGな志望動機
志望動機では、社員の人の良さを前面に出すことはやめましょう。例えば、「社員がみんなイキイキしているから」といったようなものです。
このような志望動機は主体性がなく、一番大切な熱意が伝わりにくいです。絶対に言ってはいけないとは言いませんが、一番のメインに持ってきて話すのはやめておいたほうが無難です。
5.文章を書く際の注意点
文章として書く際は、以下の点に注意しましょう。
■手書きのエントリーシートは丁寧に書く
落ち着いて心を込めて書きましょう。就活中の忙しい時期に時間をとってゆっくりと書くのは大変ですが、企業によっては走り書きのようなエントリーシートはそれだけで不合格とすることがあります。字が汚くても丁寧に書くことを意識してください。
枠が決まっているESであれば、余白はできる限り少なくしたほうがいいです。そのためにも、余裕があれば一度鉛筆で下書きをしてからボールペンで書くと綺麗に仕上がります。
■ウェブ上で提出する際は、必ずWordなどに書いてからコピーをする
場合によっては、うっかり書いてる途中で送信されてしまうことがあります。一度提出したものは訂正できないことがほとんどですから、合格への道は閉ざされたことになってしまいます。
文字数の確認や文章のチェックもしやすくなりますので、面倒くさがらずに一度Wordやテキストエディタで書くことをお勧めします。
■人に読まれることを意識する
特に大切なのがこの3つ目です。自分が言いたいことを書くのではなく、読んでくれる人に伝わらなければ意味がありません。伝わる文章になってるかどうか心配な人は、家族や友人に一度読んでみてもらうといいかもしれませんね。
上手な文章を書くことは意識しなくていいです。繰り返しになりますが、熱意が伝わる文章になっているかをチェックしてください。
まとめ
キーワードを書き出したり構成を考えたりと面倒に感じるかもしれませんが、下準備をしっかりしておくと、いざ文章を書き始めた時にすらすらと書いていくことができます。
志望動機に限らず自己PRなどにも応用できるので、書き方に悩んだ時には参考にしてみてくださいね。
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